2018年4月
S14 TD06 20G
今日のS14前期はリセッティングと聞いたけど見覚えが無い?
データを確認するとNIS基盤付きのFPデータでした。
そのままNIS基盤は使えるけどデータはやり直しになっちゃいますね。
NISチューンのFP(フィーチャーパック)データはパワーFCの様にインジェクター
係数的な事ができる優れ物?
通常はインジェクターを大きくするとK定数を少なくし、エアフロが大きくなるとK定数を
大きくするパターンですがFPデータはインジェクターを大きくするとインジェクター係数
を少なくし、エアフロを大きくした時にK定数を変更する感じになります。
これによってハーフアクセル時にリッチになる事や条件によりリッチになる事が対策
されます。
今回はこのFPデータを使ってセッティングしましたが、何故かVQデータが合わなくて
ちょっと時間がかかりました。低中負荷時にリッチ状態になるのを無効噴射時間では対策
できずVQマップを変更して対策しました。
ブースト圧は1.35kで450馬力オーバーしエアフロMAXで終了です。
S15 ダメ?EXマニ
今日もS15です。
ですが・・・・ちょっと不安なパーツが付いておりました。
すでに廃番になってるEXマニですがプライベートで付けてくるEXマニがダメなEXマニが
多いんですね。
ダメだからヤフオクで売っちゃうんかな~?
それをプライベーターが買って付けるパターンですかね!?
今回は代表的なダメEXマニの写真を載せますので判断してください。
この形以外にもダメEXマニはありますが、このタイプはパワーも出ず排気干渉をおこし
高回転で失速するデチューンパーツだと思っています。
一応普通に乗れるようにセッティングはしましたが、ノーマルのEXマニに交換するか
社外品に交換するならちゃんとプロに相談してください。
S15 M7960タービン
昨日のブログでS15ロムチューンについてマニアックなブログを書きましたが
社員に間違いを指摘されました。
リーン(薄い)リッチ(濃い)この重要な部分が間違っていましたので訂正しておきました。
ロムチューンをやってる人しか解らない内容だと思っていましたが、疑問に思った事は
良いことです。
そして今日もS15のセッティングです。
NIS基盤付きのECUでセッティングして、そのデータをEPロムに書き込むパターンです。
M7960タービン、ポンカム、740ccI/J、35A/F こんな仕様です。
初期データを書き込みブースト圧を合わせていくとブースト計の誤差が大きい事に気づき
ました。レーシングでメーターの針は0.25kまで上がります。そんな事は無いはず!?
そこで後づけのブースト計を取り付けて確認すると全域で+0.2~0.25kになってました
この誤差を解っていればなんの問題もないんですがオーナーさん知ってるのかな?
一応指摘しておきます。
他はなんの問題もなく終了したしました。
LO設定 1.0k Hi設定 1.3k
NVCSのOFF回転は 5500回転で綺麗なパワーカーブになりました。
S15ロムチューン再確認
弊社主催の日光走行会は無事に終わり一段落です。
今回も沢山のエントリーありがとうございました。上限80台になり
お断りした方々は大変申し訳ございませんでした。
次回は早めのエントリーをお願い致します。
さて年代と共に車が進化しECUのチューニングも進化してきました。
だが未だに一番多いのがSR系で特にS15ターボのセッティングがダントツに
多いです。その中にも業者からの依頼やプライベートでやったが断念して
依頼されるケースが多いですね。低価格でクオリティーが高い追加基盤を使った
EPロム仕様は現在でも主流です。
そこで依頼されるロムのデータを確認すると昔から進化していない様に感じたので
最近のロムチューンを紹介いたします。
S15ターボのチューニングはブーストアップから始まりタービン交換やカム交換など
様々です。チューニングが進むとエアフロの容量不足、インジェクター、ポンプの容量
不足などで容量アップしたパーツに交換しコンピューターもデータ変更が必要になる
訳ですね。
エアフロは35GTR用に変更するのが主流になってますが、エアフロ交換したらVQマップを
その車種のデータを使いK定数を変更し空燃比を合わせます。
インジェクターを変更したらK定数も変更し無効噴射時間も変更する訳ですが、特にデンソー
系のインジェクターを使った場合は無効噴射時間は大きく変更する事になります。
そして点火マップや燃料補正マップを変更しセッティングしていくのが従来のロムチューンでした。
そこでプライベートロムチューナーが見逃してる部分を紹介します。
①ノーマルのインジェクターを使ってる場合はTTP-MAX値をUPしないと目標空燃比にならない。
②カムを入れてアイドル回転を高目に設定する場合は水温別目標アイドル回転を合わせないと
アイドル時の点火時期が安定しない。
③サージタンク変更やカム交換などするとNVCSのOFF回転で谷ができるのでOFF回転の
変更をする。
④ノックリタードが入りやすいエンジンはノックセンサーのリタードをカットする。
⑤O2センサーの異常が多いので場合によりO2センサーの学習をカットする。
⑥エアフロの吹き返しでストールする場合はデータ上で吹き返し防止対策をする。
⑦インジェクターを容量アップすると空ぶかしでリッチ状態になりレスポンスが悪くなるのを
データ変更で対策する。
こんな事を最近では普通にやっています。これもNISチューンのお陰で短時間でできるので
最近のロムチューンは進化してます。
高価になってきたS15ですが、チューニングベース車両としてはこれからも人気車種でしょう
大切に乗って頂きたいです。
S14後期 間違い探し
桜が満開で今日もいい天気です。
そんな中、今日はS14後期のセッティングでした。
これがとんでもない事に・・・・
いつもの様にダイナパックにセットし初期データでブースト圧を合わせます。
所が回すと白煙がモクモクと凄い状態になってしまいます。
それとオイルレベルゲージが抜けてしまいます。
低負荷の空燃比も異常な数値なのでエアー漏れ点検したところ原因がわかりました。
サクションパイプに入ってるブローバイホースからでした。
ブローバイホースを外してビックリ!
サクション側がメクラになってる!
って事はブローバイの逃げがない!
オイルレベルーゲージが抜けるのも白煙が出る事もこのブローバイの逃げがない事
が原因でした。
ピストンは上下してるのにシリンダー内の圧力が逃げがなければ圧力が上がります。
そのままならエンジンブローになるところでした。
急遽ブローバイのキャッチタンクを空き缶で作って、サクションのメクラからのエアー
漏れを修理し普通にもどりました。
エアー漏れ点検をしてエアーが漏れてなければタービンブローって事で終わってたかも?
いや~良かったね。
セッティングも無事に終わりましたがEXマニがイマイチな物が付いていました。
カムが社外だったのでブースト圧が1.2kまでは大丈夫でした。
でも1.3kに上げると排気干渉を起こし高回転は一気にパワーダウンしてしまいます。
ハイパワー狙いならEXマニを純正に戻しましょ!